私がWinserverを選んだ理由

 小生は、2009年から海外のホスティング業者が提供する共有サーバーでASP.NET MVCのアプリケーションを複数運用していた。海外の業者を利用した理由は、その当時、国内でIISのレンタルサーバーは安価で提供している業者がなかったからである。
 2011年になってアプリケーションの一つは、順調にアクセス数が増えてきた。パフォーマンスを落とさないように、ページやCSSのサイズを減らしたり、データベースアクセスを効率化したりしたが、アクセス数の増加にパーフォマンスが追いつかなくなってきた。
 このアプリケーションは、画像をやり取りするため特にネットワークトラフィックが多く、ある日、その海外ホスティング業者から、次のような警告を受けてしまった。「転送量を減らすか、もしくはVPSサーバーに移行せよ。さもなくばアカウント停止するぞ!」
 そこで、VPSサーバーに乗り換えることを検討した。はじめは、この海外のホスティング業者が提供するVPSプランを利用したのであるが、海外の業者なので、Windows 2008 Serverのユーザーインターフェイスが英語だった。使えないことはないが、はじめてWindows 2008 Serverを利用するには負担があるので、返金制度を利用して1週間でキャンセルした。
 改めて国内のホスティング業者に目を向けると、3年前に比べるとかなり安くなってきていることが分かった。IISが使えるVPSで、980円/月から借りることができるようになっていたのだ。(2012年現在)
 小生がVPSを決定するのにあたって重要視していたのは、次の条件である。上から優先度順である。
  1. OSがWindows Server 2008 R2(x64)であること
  2. メモリが2GB以上にできること
  3. サーバーが国内にあること。(国内の業者でも海外のサーバーを再販してVPSサービスを提供している場合がある)
  4. 1ヶ月あたりの費用が5000円以下であること
  5. データ転送量が無制限であること
上記の条件で、2011年末から様々なホスティングプロバイダーのプランについて検討したが、最後の選定まで残ったのは下記の上位2つである。3行目以下のホスティングプロバイダーは、理由にある通り条件を満たさないので除外した。
  • Winserver
    条件を満たす
  • 使えるねっと
    条件を満たす
  • 1StRental
    共用サーバーは国内であるが、VPSは海外に配置されているため条件を満たさない
  • キューブサーバー
    データ転送量の上限が40GBであり条件を満たさない
  • will@net
    VPSへのMSSQLサーバーのインストールは、VW-30プランのみ可能であり、費用が6,030円となるため条件を満たさない
 上位2つの業者は、スペック、価格で甲乙つけがたく最後まで迷ったのであるが結局はWinserverにした。決め手は問合せ時のレスポンスが少し早かったからである。
具体的には、サーバーのスペックや設定方法について、両者に同じ問合せ2件投げたのだが、2件ともWinserverは翌営業日、使えるねっとは翌々営業日に回答が返ってきた。使えるねっとの問合せページには、回答まで2,3営業日かかりますと書いてあるので約束通りなのであるが、今後、緊急の問題が発生した時に、2、3日も掛かるようでは困ることもあるかと考え、使えるねっとは落脱とした。このあたりは使えるねっとの会社概要ページに従業員数が少ない業者であることが原因かもしれない。

■Winserverの評価
 さて、WinServer(Enterpriseプラン)に変えてみてどうなったかである。
小生は、VPSの設定作業をリモートデスクトップで行なっているがサクサク動いており、リモートであることはほとんど意識しない。
 アプリケーションのパフォーマンスも十分である。以下はGoogle ウェブマスターツールによるWebサイトのレスポンスの変化である。2011年12月までは海外のホスティングサーバーで運用しており、ページの平均読み込み時間は、3~5秒もかかっていた。1ヶ月間の停止期間のあと、2012年1月中旬よりVPSサーバーで運用を再開したところ、平均読み込み時間は、1.5秒を下回る薄緑色内の高パフォーマンスであった。ただし、この劇的な変化は、サーバーの処理能力だけでなく、サーバーの設置場所が海外から国内に変わったことによるネットワークの遅延がなくなった効果もある。
Winserver
その後のパフォーマンスが下図である。2012年4月以降も総じて高いパフォーマンスを維持している。5月、7月のところどころパフォーマンスが下がっているが、これはDNSなどネットワークの設定の問題で一時的に接続できなかったことが原因である。
Winserver

 もう少し詳細に分析してみる。以下は、海外の共用サーバーに配置していた時(上のグラフ)と、国内のVPSに配置した時(下のグラフ)の、PageSpeedによる測定結果の比較である。
紫色部分がサーバーの処理時間とネットワークの転送時間であり、上下のグラフを比較するとこの部分が大幅に短縮されていることが分かる。共用サーバーの時は、IISもSQL Serverも共用であったので、待ち時間が発生していたのであろう。
PageSpeed1

PageSpeed2
本記事は、あくまでも私見による判断でWinserverを選んだ経緯とその結果です。
当方は、その利用によって生ずる結果についてのいかなる責任も負いかねますので、最終的な判断は契約される方が独自でご判断ください。もし、本記事が参考になり、Winserverを申し込むことになった際には、申し込みページの代理店様コード欄に「D399」を入力していただけると幸いです。

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