業務モデルの重要性

業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで」(渡辺幸三)では、上流工程の成果物を
  1. データモデル
  2. 機能モデル
  3. 業務モデル
と定義している。3つ目の業務モデルの重要性について筆者は納得させられた。業務モデルとは業務が行われるタイミングや順序、担当者などについて定義したドキュメントで、最終的には詳細設計で業務マニュアルになるものである。システムの操作説明書ではない。確かに、これがなければ完成したシステムが、適切に業務を支援する役目を果たしているのか評価できない(バグがなかったとしても)。また、仕様変更が発生するのは、通常、業務の流れやルールに変更が発生した時であるから、業務モデルを修正し次にデータモデルや機能モデルを修正するのが、正しい順序である。しかし、業務モデルがなければデータモデルや機能モデルもしくは、直接テーブル構造やソースコードを修正することになり、その結果、なぜそのような設計や実装になっているのかが分からなくなる。
 また、渡辺氏は業務モデルはできるだけ上流工程でSEが作るべきと言っている。業務モデルはカットオーバーまでに、ユーザが作るものと考えていたがそうではないらしい。業務モデルに基づいてシステムを作るのであるから、当然開発プロジェクトの早い段階でユーザの合意が得られていなければならない。そうなると、必然的にSEが作るドキュメントになるのである。

トラックバック

トラックバックURL:
http://www.apricot-jp.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/331

関連情報

Copyright(C) 2007 アーキテクト360 Allrights reserved.